Raspberry pi 4でWindows 11 on ARMを動かす

今回x64エミュレーションはWindows11にしか提供されないとの記事を読んだのをきっかけに実際にインストールしてみた

TPM要件無効化が必要な分、Windows10のインストールより手間が増えたが難易度的にはほぼ変わらずインストールできた


最初、既に稼働しているWindows10をアップグレードしようとしたがシステム要件チェックの壁に阻まれて断念

64GB以上のストレージ、4GB以上のメモリは確保したがTPM2.0要件だけはどうにもならなかった

レジストリの書き換えも試してみたが解決にならず

アップグレード時はTPM1.2が必要と書かれている記事を見つけたのでクリーンインストールに変更とした

QemuでTPMエミュレーションをするとか物理的にTPMモジュールを付けるとか言う対策も考えられるがなるだけ簡単な解決策を選択


Qemuの設定はWindows10で使っているそのままで良かった

1.TPM要件を無効化する為にインストール前にレジストリを変更する

2.インストール先ドライブを認識させる為にvirtioドライバをインストールする

この2点の処理を行うのみでWindows11のインストールは成功


OS起動後にネットワークドライバをインストールしてネットワークの接続もOK

とりあえずWindows10との差で気が付いた点は

1.メモリ消費量が増えた

2.シャットダウン後にQemuが終了しない

の2点

メモリ消費量はWindows10をインストールする際に低容量のディスクにインストールした為にアップデートを行う容量が不足してありとあらゆる不使用プログラムを削除した物と比べているので正確ではない

シャットダウン周りはWindows10でも同じだった様な気もするが忘却

現在稼働しているWindows10ではシャットダウンでQemuは終了する

64bitアプリの動作確認はしていないので問題無く動くかどうかは不明

32bitアプリの動作は確認した


今回インストールする際に苦労した点はインストーラーを起動させる所

Push any keyでキーボードを押しても入力が受け付けられず起動しない事がしばしば

最終的にQemuモニタでsendkeyコマンドを使って入力する事にした


・インストールメディア取得元

UUP dump または UUP (Unified Update Platform) Generation Project (v2.4.16) [by @rgadguard & whatever127] (rg-adguard.net)

今回はUUP dumpから取得

検索キーワード:Windows 11 21H2

Build:Upgrade to Windows 11 (22000.346) arm64

Language:Japanese

Edition:Windows Pro

Download method:Download and convert to ISO

Conversion options:Include Updates


取得バッチで取得したISOファイル名

22000.346.211105-1539.CO_RELEASE_SVC_PROD2_CLIENTPRO_OEMRET_A64FRE_JA-JP.ISO

Qemuで使う際にエラーが発生したのでファイル名を短い物にリネームして使用した

具体的に何が悪かったかは調べていない


以前UUP Generation ProjectでISO生成した時にファイル取得エラー率が高かったので今回はUUP dumpを使って見た

今回、取得バッチの実行完了後に各種ファイルが取得済みなのにISOファイルが出力されていなかったのでバッチファイルの中を覗いてISO生成バッチの存在を確認し単体で実行してISOの出力をおこなった

作業ドライブのトップレベルにディレクトリを作って作業していたり行儀の良いバッチではなかったのでこの点ではUUP Generation Projectの方が良かった


・Virtioドライバ取得元

fedorapeople.org

現時点の最新版virtio-win-0.1.208.isoを使用


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